今回は、潜在意識のことについてお話していきますね。
潜在意識と顕在意識を流氷で表すことがあります。
このような図を一度は見たことがあるのではないでしょうか?
見えている部分の氷が顕在意識。
見えない部分が潜在意識。
目には見えないイメージや思考のエネルギーが目に見える顕在意識の世界を作り出します。
潜在意識が悪いイメージばかりしてしまえば、現実も悪くなります。
私たちがこれまで体験したことや言われた言葉は、すべて潜在意識に刻まれ、
それを元に私たちは日々の選択をしているのです。
潜在意識と顕在意識の間には扉があります。
そして、6歳まではその扉は開けっ放しで、全ての情報がジャッジせず潜在意識にどんどん入ってくるといわれています。
それ以降は扉は開いたり閉じたりした状態になります。
幼い頃は、情報の判断の良し悪しは判断できません。
知らず知らずのうちににTVで聞いた情報、いつも両親や、誰かに言われていた言葉、
ある時、人から言われたショックだった言葉などが記憶に残り、潜在意識の中に入っていっていしまいます。
それが価値観になり、その後の人生を左右してしまうことにもなりかねないのです。
6歳頃までの言葉掛けで子どもの自己肯定感は決まるってホント?
子どもは全ての情報を潜在意識に刻み込みます。
「愛しているよ」
「可愛いね」
「お母さんの宝物だよ」
そんな言葉をかけられた子供は、その言葉を忘れてしまっても、
そう言われて嬉しかった感情、お母さんの笑顔や温かさは潜在意識に残っています。
逆に「そんなことする〇〇ちゃんは嫌い!」「可愛くないわね」
謙遜で他人に言った「うちの子は出来が悪くって」という何気ない言葉も。
そして、言葉だけではなく、ちょっとした親の態度も子どもはきちんと見ていて、
自分は愛されているのかということを感じとっています。
「ほら、何してるの。ほんと行動が遅いんだから。」
「早く片付けて。こんなに散らかしちゃって…。困った子だねぇ。」
「ほんとに、あなたは言うことを聞かないんだから。」 ・・・
また、夫婦の会話や様子からも価値観を学んだり、
勝手に流れてくるテレビなどの情報からも多くの情報を得て、子どもの価値観は出来上がっていきます。
6歳以降の子どもは、潜在意識の記憶を元に人生を選択していく
お子さんが、まだ幼いときの方が潜在意識の扉が開いています。
その状況にあったプラスの言葉掛けをしていきましょう。
大人の日々の何気ない言葉掛けや態度の積み重ねが、お子さんのセルフイメージを作り上げていくのです。
だからこそ、お子さんへの言葉掛けはとても大切なのです。
え? うちの子はもう小学生(中学生だし)になってしまった・・・
自己肯定感をアップさせるのにはもう遅い?
どうすればいいの??
と心配している方もいらっしゃるかもしれませんね。
でも、大丈夫です。
そのことに気づいたら、これからでも遅くはありません。
どんどん、お子さんの良いところを見つけて、お子さんらしさを受け止める、認めてあげる言葉掛けをしてあげましょう。
潜在意識からポジティブチェンジする
さて、ここで問題です。
● 6歳くらいのお子さんにキッチンからリビングまで飲み物を運んでもらいます。その時、あなたならどのような言葉掛けをしますか?
「こぼさないようにね。」
それとも、
「しっかり持って運んでね。」でしょうか?
どちらの言葉掛けをした方が、お子さんは飲み物をこぼさずに持っていくことができるでしょう。
あなたはどちらの言葉での声掛けを選びましたか?
よりよい言葉掛けは、「しっかり持って運んでね。」 です。こちらの方が、子ども達が飲み物をこぼさずに運べます。
このような言葉を肯定語と言います。
人は肯定語で声をかけてもらった方が、本来の力を発揮することができるのです。
一方、「こぼさないでね。」は、「ない」という言葉が入っていて
「こぼしてしまうイメージ」を描かせてしまう否定語です。
肯定語は、成功をイメージさせる言葉や「今、そのままの自分で大丈夫」と思わせる言葉で
否定語は、失敗をイメージさせる言葉、また、必要以上に注意、不安、恐れなどを感じさせる言葉なのです。
● あなたのお子さんが学校に行くとき、玄関先で声をかけるとしたら、どちらの言葉掛けをしますか?
「忘れ物ない?」
「全部持った?」
あなたは、どちらの声掛けをしていますか?
●また、お子さんが時間に遅れそうになっています。あなたはどんな言葉を掛けますか?
「遅れないようにね!」
「間に合うようにね!」
あなたは、どちらの声掛けをしていましたか?
では、どちらの声掛けが、その子の本来持っている力を発揮することができるでしょうか。
ポジティブな言葉掛けは・・・
「全部持った?」
それから、
「間に合うようにね!」 の方です。
このような声掛けの方が、お子さん自身ががプラスのイメージを描くことができますよね。
お母さん自身が心配ししすぎて焦ってしまうことで、「忘れ物ない?」「遅れないようにね!」と声をかけてしまいそうな人が多いのではないでしょうか?
これらの言葉には「ない」という否定形が含まれていて、
「忘れ物をしてしまうと大変とか困る」とか
焦って遅れてしまう状態をイメージしてしまって
不安な気持ちや焦りなどを感じてまうのです。
いつも何気なくかけている言葉が繰り返し繰り返しお子さんの潜在意識の中に浸透していって、
次に同じような状況になったとき、
マイナスの焦りなどの感情が、その否定形の言葉とともにフッと心に浮かぶようになってしまうのです。
あなた自身が、仕事に行くときや外出するときなどに
「忘れ物ないかな」「遅れないようにしなきゃ。」などと思ってはいませんか?
あなたが、普段意識せずにお子さんに声掛けしている言葉
実は、
あなたが自分自身に掛けている言葉 (これをセルフトークといいます)と同じ・・・
ということに、気づいた方はいらっしゃるでしょうか?
あなた自身が自己肯定感が高くて、ポジティブな心の持ち主なら、きっと心が穏やかになる言葉掛けや、元気が出る言葉掛けを自分自身ににもしてあげていることでしょう。そしてお子さんにも。
でも、あなたの自己肯定感が低いとしたら・・・これから、どのようにしていけばよいでしょうか?
大丈夫ですよ。自己肯定感は今からでも少しずつ高めていくことができるのです。
あなたが、こころ穏やか子育てをするために、
”子育て こころ 穏やかカウンセリング” では、カウンセリング・セラピーとともに”自己肯定感アップ 子育てメソッド”を実践できるようお伝えしております。