子どもは親がくれた「愛」よりも「〇〇」を覚えている

「こんなに一生懸命やってきたのに、どうして子どもの心が離れていくんだろう」

思春期のお子さんを育てるお母さんから、こんな言葉を聞くことがよくあります。

毎朝早起きしてお弁当を作って、部活の送り迎えをして、自分の時間は後回し。

子どものためにと、できることは全部やってきた。

それなのに、話しかけても「別に」「うるさい」。

部屋にこもって、目も合わせてくれない。

そんなとき、心の中でこうつぶやいていませんか。

「私の育て方が悪かったのかな」
「子どものこと考えてるつもりなのに‥‥‥」

でも、どうか安心してくださいね。

あなたの愛が足りなかったわけでは、決してないのです。

少し、思い出してみてください。

あなたが子どもの頃、親とのことで心に残っている場面はどんなものでしょうか。

買ってもらったおもちゃの数や、作ってもらったご飯の回数よりも、

「あのとき、怒られて怖かったな」

「あのとき、話を聞いてもらえてうれしかったな」

そんな、ある瞬間の気持ちのほうが、鮮明に残っていませんか。

実は、子どもも同じです。

心理学では、子どもが大人になっても心に持ち続けるのは、親がしてくれたことの量ではないと言われています。

では、「〇〇」には、何という言葉が入るのでしょう。

子どもが覚えているもの。

それは、親のそばにいたとき、自分がどんな気持ちでいたかという「感情の記憶」です。

たとえば、

  • テストの結果を見せるとき、ほっとしていたのか、ドキドキしていたのか
  • 失敗を打ち明けたとき、受け止めてもらえたのか、責められたのか
  • 泣いているとき、気持ちを聞いてもらえたのか、すぐに「こうしなさい」と言われたのか

こうした一つひとつの場面で感じた「安心」や「緊張」が、子どもの心に静かに積み重なっていきます。

どれだけ深い愛情を注いでいても、「親の前ではいつも評価されている気がした」という記憶が強いと、子どもは自分を守るために、少しずつ心の距離をとるようになります。

反対に、「うまくいかなくても、ここに帰れば大丈夫だった」という記憶があれば、子どもは大人になっても親を信頼し、困ったときに頼ってくれる存在になります。

つまり、子どもは親がくれた「愛」よりも、親のそばで感じた「安心」を覚えているのです。

ここで大切になるのが、親が子どもにとっての安全基地になることです。

安全基地とは、

「失敗しても、弱音を吐いても、この人のところに戻れば大丈夫」

と感じられる場所のこと。

思春期の子どもは、外の世界で傷ついたり、迷ったりしながら自分らしさを探しています。

だからこそ、帰ってこられる場所が必要なのです。

とはいえ、何でも許せばいいわけではありません。

間違ったことをしたときには、きちんと伝える必要があります。

ポイントは、行動と存在を分けて伝えることです。

安全基地とは、

「失敗しても、弱音を吐いても、この人のところに戻れば大丈夫」

と感じられる場所のこと。

思春期の子どもは、外の世界で傷ついたり、迷ったりしながら自分らしさを探しています。

だからこそ、帰ってこられる場所が必要なのです。

とはいえ、何でも許せばいいわけではありません。

間違ったことをしたときには、きちんと伝える必要があります。

ポイントは、行動と存在を分けて伝えることです。

「あなたはいつも、どうしてそうなの!」「~しないとダメだよ。」といった言葉は、言った方は

そんなつもりはなくても、子どもにとっては存在そのものを否定されてしまったかのように感じら

れることがあります。

「この行動はよくなかったね。でも、あなたのことは大切に思っているよ」と伝える。

それだけで、子どもの受け取り方は大きく変わります。

もう一つ大切なのは、子どもが悩みを話してくれたときの関わり方です。

親としては、つい

「それならこうすればいいじゃない」

と解決策を出したくなりますよね。

それも、子どもを思う気持ちからです。


でも、まずは

「そっか、つらかったね」

「それは悔しかったね」

と、気持ちに寄り添ってみてください。

子どもが求めているのは、正しい答えよりも、分かってもらえたという安心感であることが多いのです。

共感される経験の積み重ねが、「この人は味方だ」という信頼を子どもの心に刻んでいきます。

でも……

「分かってはいるけれど、つい口うるさくなってしまう」

「気づけばイライラして、言ったあとに後悔する」

と感じた方もいるかもしれません。

それは、あなたが悪いのではありません。

人は誰でも、自分の心に余裕がないとき、相手を「評価する側」に回ってしまいやすいものです。

もしかすると、あなた自身も子どもの頃、安心して弱音を吐ける場所がなかったのかもしれません。

だからこそ、まずはお母さん自身の心が安心できること。

それが、子どもの安全基地をつくるいちばんの近道です。

coco‐Life 心穏やか では、思春期のお子さんとの関係に悩むお母さんのための個別カウンセリングを行っています。

  • 子どもにどう接したらいいのか分からない
  • 気づくと、つい感情的になってしまう自分を責めてしまう
  • 距離ができてしまった親子関係をもっといい関係にしたい

そんな想いを抱えている方は、どうぞ一人で抱え込まずに、初回相談でお話を聞かせてください。

ここは、あなたを評価する場所ではありません。

お母さん自身が「ほっとできる場所」でありたいと思っています。

あなたの心がゆるむと、子どもの心も少しずつほどけていきます。

あなたのお悩みを聞かせていただけませんか。